キップ・ハンラハン(Kip Hanrahan) part.1

キップ・ハンラハン(Kip Hanrahan)

前回の続きです。
キップ・ハンラハンは、大好きなアーティスト。
このところ、このピックアップで登場する「ムジカノッサ」でも、
私がセレクトした9枚の中に1枚選びました!



C: ASPECT


レコード音源の諸作もそうですが、
自身のレーベル「AMERICAN CLAVE」からリリースされているCD諸作品も大好き。
官能的なモダン・ルンバというか?
大人のラテン音楽とでもいうのでしょうか、、、。
そのCD作品の中でも有名なのが、「千夜一夜物語」シリーズや、DEEP RUMBA作。
ディープ・ルンバでは、
ANDY GONZALEZ、MILTON CARDONA、EL NEGRO HORACIO HERNANDEZ、RUBEN BLADESなど、
ラテン界の豪華なアーティストが参加して、レコーディングされたもの。
 


2000年の1月。
そのDEEP RUMBAを率いて、日本でライブを行うというので、友人と観に行く事に。
場所は、青山の東京BLUE NOTE。
骨董通りの小さな旧ブルーノートから、移転し、大きくなったばかりのブルーノート

月〜土まで行われる初日の1回目。
受付で、ブルーノートの方に、「キップはどこにいるんですか?」と聞くと、
少々、不機嫌気味に、バーのところに、、、。
バーの前に、キップらしき男性が立って、お酒を飲んでいる。
その姿と横目に、まず、席を選ぶ事に。
ステージの正面。後ろ側に空いている席があったので、
店員さんに、「ここでいいですか?」と尋ねると、
「ここは、リザーブです。」と。
確かに、一段高くなってて、一等席。
その前の一段低くなっている所に、座ることに。
「この後ろに席に、誰がくるだろう??」と思いながら、一旦、席に座ることに。


友人に席に座っててもらい、
キップのレコードとペンを持って、バーのキップのところに。
「すみません。キップ・ハンラハンさんですか?」と尋ねると、「Yes」と応えてくれましたが、
どこか、不機嫌そう。
ブルーノートの方もそうだし、キップも。
「どうしたのですか?」と尋ねると、
「ここの場所が狭い!」と。
聞くところによると、もっと大きなところだと思っていたといいます。
ブルーノートだったら、もっと狭かったのに。と、思いながらも。
話を聞いていると、そこへ、先程のブルーノートの方が通り、
「正確に言いましたよ!」と。
すると、キップも、「大きな場所だと言った!」と。
「売り言葉に買い言葉」というのでしょうか。
キップはショットグラスに入ったテキーラではなく、ブランデー?ウィスキー?をイッキに口に。


その話には触れず、私の名前を名乗り、キップ・ハンラハンのファンだという事を、色々と話し、
持っていたレコードを見せると、「懐かしい〜!」と。
機嫌が徐々に良くなった様子。
レコードジャケットを見ながら、そのアルバムのレコーディングの話やアーティストの話をしてくれました。


そして、サインをお願いすると、
サインをする前に、私は質問をされました。
「あなたの名前に意味はあるの?}
「母が音楽ファンなので、耳が良くなる為に、耳偏(耳へん)に感じを付けてくれました」と応えると、
「Good Ear」と、一言書き込みながら、サインを書きました。
一枚一枚、一言を付け加えてくれ、次々にサインをしてくれました。
ただ、サインをするのは、面白くないとおもったのでしょうか?
私にとっては、宝物です!
(レコジャケの写真は下に)


この続きは、次回です!


■ KIP HANRAHAN / A SHORT NOTES FROM THE END RUN ( 1999 JAPANESE REISSUE ) ( mini-LP )http://www.estacio-records.com/shop/detail.php?seq=12726



A-1.TWO(Still in Half Light)
A-2.THE FIRST AND LAST TO LOVE ME (3,November)
B-1.SMALL CHANGE
B-2.MANENQUITO’S MAGIC AFTERNOON
B-3.THE FIRST AND LAST TO LOVE ME (4,September)


※ 1999年国内リイシュー盤
※ オリジナルは1986年


■ 私の宝物レコードです ■